ちゅーごく しんぶん こらむ
てんぷーろく
2020ねん 11がつ 23にち
40ねんも まえの ずいひつ。 「ちかごろの ふねわ まったく すましこんで うみを はしって いく」と なげいたのわ みんぞく がくしゃの みやもと つねいちで ある。 かつて ふねわ かぜ まかせ、 しお まかせ。 せとうちの ちいさな しまじまも、 たちよる ふねで にぎわった。
こぶねで こあきないを する ひとを 「おき うろ」と よんだと いう。 くるしま かいきょー あたりを はしる ふねにも くっつき、 おかねと しなものを うまく やりとりする。 むろん かぜまち、 しおまちの しまわ ぜっこーの かせぎの ばだったのだろー。 いまわ せと おおはしの きょーきゃくが たつ しまじまの なも、 みやもとわ あげて いる。
その ひとつ、 かがわけんがわの よしまの おきで しゅーがく りょこーの しょーがくせいが のる かいじょー たくしーが ざしょーした。 せんちょーが かいずを よく しらべて いなかったらしいが、 ぜんいん ぶじ きゅーじょされたのわ ちかくの しまびとの はたらきが おおきい。
よしまの となり、 いわくろじまの りょーしわ ふぐ よーしょくの しごとちゅー、 ふと うみを みると ふねが しずみかけて いた。 げんばに かけつけ、 きゅーめい どーいの こらを つぎつぎに たすける。 うみに とびこめず、 せんしつの やねで まつ こも だいじょーぶだった。 にちぼつ ぎりぎりで、 みなが れいせいだった ことが さいわい したのだろー。 65ねんまえの しうんまるの さんじが あたまを よぎり、 よくぞ、 と かんぷくする。
すましこんで しごとを いそいで いたら、 かの りょーしも おきの いへんに きづいたか どーか。 はしげたが たつ しまの ひとたちの、 たえざる うみえの まなざしを おもう。