ちゅーごく しんぶん こらむ
てんぷーろく
2019ねん 11がつ よーか
<かべに ぶつかって さきに すすめない かんかく、 かべの むこーえの あこがれ>。 それが べるりんっこで ある あかしだと しゅじんこー くぬーとわ つぶやく。 ことしの のーべる ぶんがくしょーで、 その なまえが とりざた された たわだ よーこ さんの ちょーへん しょーせつ 「ゆきの れんしゅーせい」から。
くぬーとわ ほっきょくぐまの あかちゃんだ。 べるりんの どーぶつえんで いたれり つくせり。 みるく ほしさに きばこの うちがわを ひっかくと、 しいくいんわ こー わらいとばす。 <ははは、 きみわ べるりんの かべを こえよーと して いるな。 でも かべわ もー とっくに なくなって いるよ>。
げんじつにわ、 かべの ほーかいから あすで 30ねん。 しんぶんの おおみだしに おどろいた ひびを おもいだす。 かべが ついえて どいつわ ひとつに。
だが いま、 かの くにでわ 「はん いみん」を かかげる うは せいとーが やくしん し、 かんよーを むねと した これまでの せいじ たいせいを ゆるがす。 さいしんの しらべでわ、 きゅー ひがしがわ しみんの はんすー いじょーが、 きゅー にしがわ しみんより したに あつかわれて いると かんじる、 と かいとー した。 かべ なき ぶんだんが たちあらわれて いる あかしか。
せかいでわ、 さまざまな こんなんから そこくを のがれる ひとたちが あまた いる。 <いきると いう ことわ どーやら そとえ でたいと いう きもちの ことらしい>と しょーせつにわ ある。 いきる ため かべを うちこわした ひとたちの、 おもいわ しずかに いきづいて いると しんじる。

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