ちゅーごく しんぶん こらむ
てんぷーろく
2019ねん 2がつ 28にち
ながさきけんの しまばら はんとーに ある うんぜんだけ さいがい きねんかん。 ふげんだけから あふれでた よーがんが ひえて かたまった 「へいせい しんざん」を しょーめんに のぞむ。 ふんか かつどーに しゅーそく せんげんが でて 23ねんちかく たつが、 いまも しんざんわ いっぱんの たちいりが せいげん された ままだ。
「ひつぎを あけて もらった。 まっくろく やけた ちちの かお、 なみだが あとから あとからと でて きた」 「ゆめでも いいから まいにち ちちに あいたい」。 しょーがくせいだった おんなのこの かいた ぶんを かんないで よみ、 むねが つまった。 かさいりゅーに よる ぎせいしゃわ 44にんに のぼる。
へいせいを ふりかえると、 れっとーわ なんど、 だいさいがいに みまわれた ことか。 その たび うばわれた いのちの おおさが あらためて みに しみる。 さくねんも かいげんまで 1ねんを きった あと、 ごーうと じしんが にしにほん かくちや ほっかいどーに ふかい きずを のこした。
へいせい しんざんの ちょーじょーちかく、 いわの すきまに 1りんの みやまきりしまが さいて いた ― 。 きねんかんの みやわき よしかず かんちょーから さくねん はるの ぼーさい とざんで みた こーけいを きいた。 ごつごつと した よーがんに めぶいた しょくぶつの せいめいりょく。 ぎゃっきょーの なかでも いきぬく たくましさに かんどーを おぼえたに ちがい ない。
つぎの じだいも れっとーわ しぜん さいがいと むきあわざるを えまい。 へいせいで えた きょーくんを どー いかし、 ぼーさいや げんさいの ちからを みがいて いくのか。 「ゆめでも いいから あいたい」。 そんな せつない おもいわ だれにも させたく ない。